オンラインカジノとライセンス

オンラインカジノと運営ライセンス制度の関係と役割

オンラインカジノと言えば同じぐらいワードが使われているのではないかと思える「ライセンス」。

なぜこれほどまでに取り上げられるのか? また、重要視されるのか?

運営許可証ともいえるオンラインカジノの運営ライセンス制度について少し掘り下げてみていこうと思います。

ライセンスが単なる運営許可証ではなく、オンラインカジノとの関係や果たしている役割などを知ることができれば合法性や信頼性にもつながることでしょう。

オンラインカジノと運営ライセンスの関係

そもそもライセンスの発行はオンラインカジノが登場する前に行われています。

ライセンスが登場した発端は、だれが運営しているかどうかも分からないような怪しいカジノでプレイすることが、プレイヤーに与える影響から保護することであり、裏社会の資金源として流れていくお金を税金やライセンス取得や監査などの費用として国に回るようにしようとした目的だと聞いています。

確かにランドカジノであれ、オンラインカジノであれキチンとした企業が運営しているところじゃないと不安だらけであることは日本人の僕でもわかります。

特にランドカジノなんて、雀荘にも行けない僕がいける由もありません。(これは個人的な話です)

でも国が発行して管理しているライセンスを取得しているなら、それはそれで説得力も信頼性も段違いですよね。

だからオンラインカジノはライセンスによって信頼性や安全性を得、ライセンス発行国は厳格にオンラインカジノを管理・監視することで国の利益を得るだけではなく、プレイヤーも保護しているという関係と言ってよいでしょう。

持ちつ持たれつというか、二人三脚というか、オンラインカジノとライセンスの関係は切っても切れないものなのです。

オンラインカジノにゲームを配信している「プロバイダー」も同様にライセンスを取得して運営していることが求められます。

オンラインカジノのライセンスの役割

オンラインカジノのライセンスは取得すればOKというだけのものではありません。

オンラインカジノサイトがライセンスを維持し続ける為には、下記の様な項目を常に政府機関からチェックされているのです。

  • 経営者の背景:どれだけ素晴らしいライセンスを取得していても、経営者の姿勢が企業の体質を決めると言われています。根本的な所ですね。
  • プレイヤー資金の管理体制:大勢のプレイヤー1人1人の資金管理に問題があるようでは話になりません。重要な所です。
  • プレイヤーデータの管理体制:これもゲーム履歴や入出金履歴など間違いがあってはならないところです。資金と併せてかなりのシステムが必要になるはず。
  • ゲームの公平性:あくまでもゲームは公平で設定を変えたり出方を調整するなどはプレイヤーに対する詐欺であり、信頼性も失う項目と言えましょう。
  • ギャンブル依存症対策:ギャンブルには中毒性がありますから、その依存症への対策はライセンス取得しているオンラインカジノの必須事項となります。
  • マネーロンダリング対策:不正な資金の流れを防止することは犯罪を防止することにもつながります。入出金限度額や賭け条件、本人確認などはその一環も兼ねているものと思われます。

上記の項目はごく一例でしかありませんが、これらは政府機関によって監視されていて、もしも不正が認められるような事になれば、即ライセンスは剥奪されてしまうのです。

こういうライセンス制度があり徹底的に監視されているからこそ、プレイヤーは安全に安心してゲームをプレイすることができるのです。

オンラインカジノのライセンス発行国

オンラインカジノのライセンスは国が発行するもので、ライセンス取得のための基準や費用は各国ごとに異なります。

どこが異なるのかというのは明確にはわからないので申し訳ありませんが、おそらく審査項目の数であったり、同じ項目でも基準が厳しかったり甘かったり、また取得するための費用は審査基準が甘いほど安いと聞いたことがあります。

しかし、審査基準が厳しく取得費用も高いライセンスはトラブルがあったときのプレイヤーに対する保証費用も含まれていると聞いたことがあります。

もしも運営が原因でプレイヤーに資金が戻らないというようなケースがあり、保証ができないという場合でも、そんなライセンスなら安心ですよね。

日本でプレイできるオンラインカジノで主によく見るライセンスを中心に取り上げてみましたので、サイト選びの際の参考にしてください

MGA(マルタ共和国)

現在オンラインカジノでよく見られるライセンスの中では最も信頼性が高いと言われているのがマルタ共和国の「MGA」ライセンスです。

なぜ信頼性が高いかというと、一際信頼性の高いUKライセンスの審査基準を受け継いでいるのが大きな理由で、業界全体的にもそういう認識で間違いないライセンスです。

しかもUKより税制上のメリットが高いこともあってか、UKからMGAに切り替えられるケースも増えてきています。

厳密には多少意味合いは違うものの、MGAからキュラソーに切り替えられている現象と似ているところがあります。

UK(イギリス)

ライセンスの信頼性がひときわ高いのがこのUKライセンスと言われています。もちろん審査も厳しく、運営上の財務状況や宣伝広告の方法など細部にわたって判断されることから、株式上場できるようなしっかりした体制の優良サイトが取得する傾向が強いです。

日本でプレイできるオンラインカジノでは僕はお目にかかったことがありません。

Isle of Man(マン島)

マン島のライセンスも信頼性の高さには定評がありますが、最近の日本で見るのは「DORA麻雀」ぐらいかなと思います。

Gibraltar(ジブラルタル)

ジブラルタルも有料ライセンスと言われているところです。マン島同様に日本で見かけることはあまりなく、僕の知るところでは「Lottoland(ロトランド)」があります。

このライセンスは優良であることは間違いないのですが、以前はサポートが直訳だったりと言ったこともあり、日本市場で見かけることは少なくなってきています。

Alderney(オルダニー島)

オンラインカジノサイトというよりは、どちらかというとプロバイダーが多く取り入れている印象を強く受けます。

個人的にこのライセンスのオンラインカジノは見たことがありません。

Curacao(キュラソー)

日本国内でプレイできるオンラインカジノサイトが最も多く取得しているのがキュラソーです。歴史的には古さもありますが、審査基準がすごく厳しいかというとそうでもないようです。

それは色々なレベルのカジノが入り混ざっているという事も表していますが、キュラソーだから悪いと一概にいう事ができないもどかしさがあるのです。

その証拠に、近年では「優良」と言われているオンラインカジノサイトがこぞってキュラソーを取得しているという事実があり、ライセンスの名前だけで判断するのではなく、運営履歴や過去のトラブルなどからそれぞれについて見極める必要性はあるでしょう。

PAGCOR(フィリピン)

ライセンスとしては珍しい、国ではなく民間企業が管理しているライセンスがパグコー(PAGCOR)です。

フィリピンには「ファーストカガヤン」というライセンスがありましたが、いろいろと問題もあり大統領交代後に改善を目的として発足したライセンスのようです。

有名な所ではエンパイアカジノがこのPAGCORライセンスを取得しています。

KANAWAKI(カナダ・カナワキ地区)

取得が困難なわけでもなくいわゆる「並み」クラスのライセンスだと言われています。

場合によってはよいライセンスだと紹介されているところもあるようですが、疑問の残るところではありますね。

ただ、近年でも取得しているサイトもそこそこあり、ライセンスの信頼性だけではなく実際のオンラインカジノサイトの運営状況やサポート体制など、全般的に判断する必要があるライセンスと言えましょう。

オンラインカジノと運営ライセンス制度の関係と役割 まとめ

非常にザックリとした情報のように思えるかもわかりませんが(事実ザックリですが)、これでもライセンスに関する情報としては結構網羅している方だと思います。

ライセンス制度の中身まではやはり一般プレイヤーレベルでは知りようもない情報だからです。

それでもオンラインカジノに詳しい方やサイトの情報も入っていますので、情報そのものの信頼度はあります。

最終的にプレイヤーはライセンス依存ではなく、こういった情報も集めつつ、一番いいのは実際に登録をして深入りせずに様子を見ながら判断するのが確実で早い方法です。

ログインせずに外から眺めているだけではなく、入金も出金もサポートも利用してプレイもして初めて分かることもありますから。